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海馬とアスペルガー

こころの理
OpenClipart-Vectors / Pixabay

脳のなかの海馬という存在をご存知だろうか。つい最近、認知症の予防についてのテレビ番組でも海馬について触れていた。海馬は作業記憶に関連する場所であるらしい。血糖値が高すぎると、脳への糖分補給が少なくなり、物忘れが多くなるというのだ。番組では、認知症予備軍の二人が糖質制限と適度な運動を行ったところ、1ヶ月で劇的に記憶力が改善したという。海馬というのは、作業記憶、短期記憶に関係していると見られているから、例えば、会話をしていて、その話の流れについていけるかどうかというのも含まれるだろう。海馬は、コンピュータでいえば、RAMメモリーのようなもの。長期記憶がハードディスクやSSDに相当するだろう。

海馬というのは、タツノオトシゴのことらしい。形が似ていることからそう名付けられた。脳の中に、タツノオトシゴが棲んでいる。それだけでも、なんか、うれしい感じがする。それとともに、自閉症スペクトラム障害のなかで、知的障害のないアスペルガー症候群は、海馬と関係しているのではないか。直感的にそう思った。

Googleで海馬とアスペルガーのダブルタームで検索をかけてみたら、興味深い記事がヒットした。まさに、僕の直感がビンゴだった。

>>海馬回旋遅滞症について

さらにこのWEBサイトのトップページを辿ると、研究論文の画像が掲載されていて、それによれば定型発達とアスペでは脳の使い方が違うということまで記されている。

大脳の研究が進んで、これまで心の問題とされてきた症状に科学的な分析がなされるようになった。これだけ具体的に脳の欠陥が指摘されていると、アスペは、ほんとうに病気なんだと思えるようになる。

課題は、こうした脳の研究が進んできて、さらに症状を改善するための処方箋がどこまで効果があるか。アスペをあきらめない。障害だからといって、自分をあきらめない。別の研究では、海馬は成長させられるとも書いてあった。つまり、欠陥があっても、それを補うことができるはずなのだ。先の認知症予防の話でも、糖質制限をふくめ海馬に働きかけることで物忘れが改善されたようだ。海馬についての興味はつきない。

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