人が生きる上で大切な問いかけは、「やるか、やらないか」だけなんだ。よく言われることだけど、自分の心に腑に落ちるように理解できなければダメだ。「やるか、やらないか」という問いかけは、つねに自分に対して発せられる。行動の意思を問うものだ。だから自分で決められる。でも、人は大きな目標や困難な仕事に対して、ついつい「できるか、できないか」という視点に陥ってしまう。
可能性があるかないかという問いは、ちっとも本質的ではない。100%の可能性なんてありえないように、100%の不可能もありえない。そんな結論の曖昧なところをぐるぐるしている問いには意味がない。どころか、人はその問いによって「できない言い訳」を考え始めるから、むしろ百害あって一利なしなのだ。